作業療法科

作業療法科

  • 3年制
  • 40名

人の心に寄り添い人の喜びを糧として、
自分自身の魅力をこの仕事に活かそう

Occupational Therapy Dept.

  • 作業療法士 指定養成施設
  • 厚生労働省指定「作業療法士国家試験」(受験資格)
  • 文部科学大臣認定「職業実践専門課程」

めざせる資格

  • 作業療法士国家資格

養成する人物像

最短の3年制で社会人としての態度を身につけるため、学内の日々の取り組みとして、作業療法学生としての適切な行動をし、また、国家試験に合格する水準の知識・技術を習得するために自ら行動できる人材育成をめざします。

作業療法士とは?

人々の健康と幸福を促進するために、医療・保健・福祉・教育・職業などの領域で行われる作業(目的や価値を持つ生活行為)に焦点を当てた医療・指導・援助を行う、リハビリテーションの専門職です。主に4つの領域(身体障がい・精神障がい・発達障がい・高齢期)に分かれ活躍しています。

学科の特長

  1. 最短で作業療法士国家資格を取得できる

    本校の作業療法科は最短の3年で国家試験を受験することができます。短期間に集中して学び、作業療法士の資格を取得するため、4年制の学校と比べて、より早く現場で活躍することが可能です。

  2. 学内演習と臨床実習の組み合わせで自己認識を促す

    1年前期(9月)から、さまざまな医療・福祉の現場での臨床教育を体験するなかで、自己認識を促します。専門性のみならず、医療人としての幅広い視野を持つための学内演習やコミュニケーション技能を高めるための演習を行い、臨床実習に繋げます。

  3. 作業療法の最新動向を座学と臨床実習で学び確かな臨床思考と実践力を養う

    専門科目においては講義のみならず演習の時間を設け、自ら考え実践すること学びます。また、臨床実習前に客観的臨床能力試験(OSCE)を行い、総合的知識及び基本的技能・態度を備えていることを確認し、臨床実習における自身の行動目標を明確にします。

主な仕事内容

  1. 基本的動作・能力の改善

    運動や感覚・知覚、心理や精神・認知などの心身機能の向上をめざす

  2. 社会的適応・能力の改善

    地域活動への参加、就労・就学のための訓練や指導

  3. 応用的動作・能力の改善

    食事や排泄などの身辺動作や、家事動作など日常生活で必要な活動を行えるようにする

  4. 福祉用具指導・住宅環境の整備

    福祉用具の選び方や使い方の指導、住宅改修などの提案

使用する実習設備

  • 作業療法実習室
  • 装具加工室
  • 日常動作訓練室
  • 基礎医学実習室

学びのステップ

医療人となるための基礎知識を身につけ、早期からの見学・臨地実習で作業療法士という職業をイメージする

カリキュラム

授業時間数
1,025時間
  • 基礎分野
    • 心理学
    • 倫理学
    • 教育学
    • 社会福祉学
    • 情報処理学
    • 工学
    • 医学英語
    • スポーツ学
    • 社会行動学
    • Basic Communication TrainingⅠ
  • 専門基礎分野
    • 解剖学Ⅰ(骨格・内臓)・Ⅱ(神経・脈管)・Ⅲ(筋肉)
    • 触診技術実習
    • 生理学Ⅰ・Ⅱ
    • 運動学
    • 人間発達学(老年医学含む)
    • 一般臨床医学
    • 病理学
    • 臨床心理学
    • 栄養学
    • 救急医学
    • リハビリテーション概論
  • 専門分野
    • 作業療法概論
    • 作業療法理論
    • 基礎作業学概論
    • 基礎作業学実習
    • 作業療法特論Ⅰ(国試対策)
    • 基礎検査測定実習
    • 日常生活活動実習Ⅰ・Ⅱ
    • 見学実習
    • 臨地実習(地域支援、訪リハ、通リハ)

臨床実習

見学実習
9月~10月(5日間)
現場で働く作業療法士の姿を見学し、病院・施設での作業療法士の役割を学びます。作業療法士の患者さんへの関わりについて、具体的な評価・介入場面から理解を深めます。
臨地実習
12月~1月(5日間)
地域リハビリテーションの実践現場の見学を通して、地域で働く作業療法士の役割を理解し、地域で暮らす患者さんを支える作業療法士の行動を修得します。

国家試験対策

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
国家試験
対策授業
過去問
演習
模擬試験

より専門的な知識・技術・演習を繰り返し身につけ、病院・施設での臨床実習を通じて作業療法の実践を学ぶ

カリキュラム

授業時間数
1,340時間
  • 基礎分野
    • Basic Communication TrainingⅡ
  • 専門基礎分野
    • 生理学実習
    • 運動学実習
    • 内科学
    • 整形外科学
    • 神経内科学
    • 小児科学
    • 精神医学
    • リハビリテーション医学
    • 関連職種連携論Ⅰ
    • Practical Communication TrainingⅠ
  • 専門分野
    • 作業療法特論Ⅱ
    • 作業療法管理学Ⅰ(リスク管理・職業倫理)
    • 作業療法評価学概論
    • 身体機能作業療法評価学Ⅰ(中枢)・Ⅱ(整形)・Ⅲ(内部)
    • 高次脳機能作業療法評価学
    • 精神機能作業療法評価学
    • 発達過程作業療法評価学
    • 高齢期作業療法評価学
    • 身体機能作業療法評価学演習
    • 高次脳機能作業療法評価学演習
    • 精神機能作業療法評価学演習
    • 発達過程作業療法評価学演習
    • 高齢期作業療法評価学演習
    • MTDLP
    • 身体機能作業療法治療学Ⅰ(中枢)・Ⅱ(整形)・Ⅲ(内部)
    • 高次脳機能作業療法治療学
    • 精神機能作業療法治療学
    • 発達過程作業療法治療学
    • 高齢期作業療法治療学
    • 仕事関連活動実習
    • 余暇関連活動実習
    • 代償学Ⅰ(スプリント・自助具)
    • 臨床実習Ⅰ

臨床実習

臨床実習Ⅰ
1月~2月(3週間)+2月~3月(3週間)
臨床実習指導者の指導、監督のもとに作業療法を実践し、その意味を理解します。自ら行動し、患者さんの治療効果を検証できるように学びます。

国家試験対策

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
国家試験
対策授業
過去問
演習
模擬試験

長期の臨床実習を経て、作業療法の実践的技術・技能・態度を修得し、総合力を養う

カリキュラム

授業時間数
1,085時間
  • 専門基礎分野
    • 薬理学
    • 画像診断学
    • 公衆衛生学
    • 予防医学
    • 関連職種連携論Ⅱ
    • Practical Communication TrainingⅡ
  • 専門分野
    • 作業療法研究法
    • 作業療法特論Ⅲ
    • 作業療法管理学Ⅱ(職業管理)
    • 代償学Ⅱ(義肢)・Ⅲ(住環境・福祉用具)
    • 地域作業療法学
    • 就労支援関連法規論
    • 臨床実習Ⅱ

臨床実習

臨床実習Ⅱ
5月~7月(9週間)+8月~11月(9週間)
臨床実習指導者の指導、監督のもとに作業療法を実践し、その意味を理解します。自ら行動し、患者さんの治療効果を検証できるように学びます。

国家試験対策

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2
国家試験
対策授業
過去問演習
模擬試験
2月
国家資格受験

科目チェック

基礎検査測定実習

作業療法分野における測定・評価方法を正しく理解し、実施できることを目標とします。また、患者さんに接する際の礼節や立ち位置の構えなども見学・模倣・実施と段階づけて学びます。

作業療法管理学Ⅰ・Ⅱ

作業療法士の倫理綱領の内容を理解し、医療専門職としてとるべき行動のあり方を考察できるようにします。また、リハビリテーションにおける管理・運営実践を正しく理解し、キャリアデザイン構築のための情報収集についても学習します。

Practical Communication 
TrainingⅠ・Ⅱ

自己のコミュニケーション特性が他者に与える影響について認識した上で修正点を考察し、行動変容が行えるようにします。また、患者さんと双方向の会話ができ、必要な情報を引き出せるようにします。

学びの特色

3年次の臨床実習Ⅱの
実習報告会を、外部専門家を
招いて学会形式で実施

宮城県作業療法士会事業部の先生方のご支援により外部専門家をお招きし、学会形式で発表を行います。同級生・学内教員ばかりでなく、外部専門家の先生方に、臨床的思考性を学ばせていただく大変貴重な機会となります。

国家試験対策

  • ポートフォリオなどの学習方法を提示することで、課題・スケジュール管理を促す

  • 作業療法特論Ⅰにて生物学の基礎を学習し、基礎3科目(解剖学・生理学・運動学)をフォロー

  • 作業療法特論Ⅱでの基礎3科目の復習を中心とし、外部模試も取り入れ基礎学力を高める

  • 作業療法特論Ⅲにて、基礎3科目と 専門科目(疾患・評価・治療)を 繋げた学習と理解を促す

時間割

1年次例
1
09:00~10:30
病理学 医学英語 解剖学Ⅰ 心理学 人間発達学
2
10:45~12:15
運動学 社会行動学 リハビリテーション概論 栄養学 一般臨床医学
昼休憩 12:15~13:15
3
13:15~14:45
論理学 日常生活活動実習Ⅰ 作業療法概論 工学
4
15:00~16:30
基礎作業学概論 生理学Ⅰ スポーツ学 触診技術実習
5
16:45~17:30
HR

実習体験

  • 作業療法科
  • 吉田 瑠希さん
  • 宮城県
    本吉響高校出身身
実習場所
総合病院、精神科病院、介護老人保健施設

対象者さん一人ひとりに合った関わりを行うことで関係性と信頼感を築いていくことができました

対象者さんに関わる上で、見学・模倣・実施と段階づけた介入をさせていただきました。担当の先生方には、コミュニケーションの取り方や作業を評価する際のポイントなどを丁寧に教えていただき、臨床の場でしか感じられない大変さと楽しさを勉強することができました。就職後は、私なりの作業療法が行えるように「自分色」を大切にしていきたいと思います。その為には、常に目標を持ち、学び続けることを忘れず、挑戦していきたいと思います。

One day

  • 作業療法科
  • 1年
  • 千葉 紋郁さん
  • 宮城県
    涌谷高校出身

患者さん一人ひとりに合わせてその人らしさを最大限に引き出すことのできる作業療法士になりたい

作業療法士をめざそうと思ったきっかけは何ですか?
高校生の頃、病院のリハビリテーション室を見学させていただいた時に、作業療法士の方がとても優しく、趣味も取り入れてリハビリを行う「作業療法」に魅力を感じたからです。
本校へ進学を決めた理由を教えてください。
仙台駅から近く通いやすい点と、1年次から実習経験が積めるカリキュラムであること、また、3年制であることから1年早く臨床に出て、より多くの経験やスキルを得ることができるからです。
本校の魅力は何だと思いますか?
入学後早い段階から見学実習があり、1年次からさまざまな領域についての知識や経験を得ることができるので、授業での理解が深まるところです。

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作業療法科の先生方

明るく優しい先生方で、分からないことがあれば丁寧に教えてくださります。また、臨床経験の長い先生ばかりなので、経験談を織り交ぜながらご指導していただいています。

Question for teacher!

作業療法士の仕事の魅力とは何ですか?
対象者さんとの関わりから、「大切にしていること(作業)」や「もう一度、再開したいこと」を丁寧に聞き取り、生活再建に向けた支援を一緒に取り組めることが魅力です。また、生活は十人十色のため、作業療法の手段も「対象者さんに合わせて(only one)」の内容を考えて実践できることです。
学生たちに学んでほしいことは何ですか?
3年間の学びで「人間力」を高めてもらいたいと思います。「何事も熱意をもって懸命に考える」ことの大切さを、日々の生活や各講義で伝えるようにしています。これからも「卒業後、一緒に働きたい」人材を育成したく、学生と共に歩み続けたいと思います。
  • 作業療法科
  • 藤井 貴
    先生

就職のアレコレ

卒業後の進路
総合病院・大学病院、精神・神経科病院、診療所(クリニック)、介護老人保健施設、一般病院、教育・行政機関、肢体不自由児施設、訪問看護ステーション、リハビリテーションセンター、心身障がい児・者施設、デイサービス など

就職実績2020年度〜2022年度

病院
  • 八戸市立市民病院(青森県)
  • メディカルコート八戸西病院(青森県)
  • 大湯リハビリ温泉病院(秋田県)
  • 総合花巻病院(岩手県)
  • 宮古第一病院(岩手県)
  • 葵会仙台病院(宮城県)
  • 石巻健育会病院(宮城県)
  • 石巻赤十字病院(宮城県)
  • 石橋病院(宮城県)
  • 石巻ロイヤル病院(宮城県)
  • 泉病院(宮城県)
  • イムス明理会仙台総合病院(宮城県)
  • 川崎こころ病院(宮城県)
  • 気仙沼市立病院(宮城県)
  • 広南病院(宮城県)
  • こだまホスピタル(宮城県)
  • 坂総合病院(宮城県)
  • 仙台リハビリテーション病院(宮城県)
  • 登米市医療局(宮城県)
  • 長町病院(宮城県)
  • 西仙台病院(宮城県)
  • 古川星陵病院(宮城県)
  • 松田病院(宮城県)
  • 南浜中央病院(宮城県)
  • みやぎ県南中核病院(宮城県)
  • 庄内余目病院(山形県)
  • 山形ロイヤル病院(山形県)
  • 吉岡病院(山形県)
  • 会津中央病院(福島県)
  • あづま脳神経外科病院(福島県)
  • 総合南東北病院(福島県)
  • 竹田綜合病院(福島県)
  • 福島県総合療育センター(福島県)
  • 旭川医科大学病院(北海道)
  • 高橋病院(北海道)
  • 西堀病院(北海道)
  • 三愛病院(埼玉県)
  • TMGあさか医療センター(埼玉県)
  • 原田病院(埼玉県)
  • 八潮中央総合病院(埼玉県)
  • 東京西徳洲会病院(東京都)
  • 原宿リハビリテーション病院(東京都)
  • 平成扇病院(東京都)
  • 平成横浜病院(神奈川県)
  • 横浜なみきリハビリテーション病院(神奈川県)
介護老人保健施設
  • 介護老人保健施設 アルパイン川崎(宮城県)
  • 介護老人保健施設 加瀬ウェルネスタウン(宮城県)
  • 介護老人保健施設 ファンコート泉(宮城県)
  • 介護老人保健施設 埼玉ロイヤルケアセンター(埼玉県)
医療福祉関連企業
  • (株)エムズ(宮城県)
児童発達支援施設
  • アクティビティいわて(岩手県)
診療所
  • 南秋田整形外科医院(秋田県)

作業療法士求人数2022年度

  • 求人数

    1,493

  • 求人倍率

    64.9

卒業生メッセージ

患者さんと一緒に立てた目標が達成でき「あなたのおかげだよ。ありがとう。」と手を握ってくれた時私自身も喜びを感じました

現在は、脳卒中や神経難病、内科慢性疾患の患者さんを中心にリハビリを提供しています。他にはカルテ入力、計画書やカンファレンス資料の作成、家屋調査などを行っています。対人援助職である私たちには『会話』が何よりも大切な武器になりますが、学生時代に学んだ、話の引き出し方や表情管理、共感の姿勢などのコミュニケーションの技術が活かされています。これからも、患者さん一人ひとりの生活を考え、できるようになりたいこと、挑戦したいことを探りながら、一緒に決めた目標に向かって、楽しくリハビリができるように取り組んでいきたいです!

作業療法士
伊深 彩奈さん
勤務先
公益財団法人宮城厚生協会 泉病院

2023年3月卒業|宮城県/柴田高校出身

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